こどもスピーチスクール:小学校受験と親子のコミュニケーション

私には小学校5年生の長男と、6歳の次男がいて、どちらも小学校受験を経験しています。

次男の受験は今秋、コロナという状況の中での変化も感じられた受験でした。

これからの未来、社会全体、世界全体の価値観が変化する中で「これからの社会を生き抜く子を育てるには?」といった本質的な問いが、親に向けても願書や面接で問われました。

考査内容も、方法や時間に制限がある中、その子の自体の資質を見抜くような課題も多かったように思えます。

特に強く感じたのは、学校が、子どもの論理的思考力や問題解決力を見ているという点です。

例えば、家で行うお手伝いについて、面接で問われたときに、1つ目のお手伝い、2つ目のお手伝いではなく、「3つ目のお手伝い<洗濯物を畳む>ことについて、上手にやるにはどうしたらいいか説明してください」という問いがありました。

1つ目、2つ目くらいは暗記しているかもしれませんが、あえて3つ目を聞かれたときに、きちんと言葉で説明できるか?しかも、「上手にやる工夫」を体系立てて説明できるか?この問いでは、問題解決力があるか、思考力を普段から働かせているか?ということも同時問われています。

同じように他の学校でも、「2番目に好きな遊びは?」など、1番目ではないものをあえて問われるシチュエーションがいくつかありました。面接は、もう準備された答えを上手に言うだけでは対応できない時代なのかもしれません。

こういった、暗記や練習に頼らない、基本の論理的思考力や説明力は、何より親子のコミュニケーションの中で育まれるものです。何かしらお子さんと言葉を交わす時に、論理的な切り口で会話をすることを親も心がけなければならないと思います。

洗濯物を畳むお手伝いの例でいえば、ただ上手にやれていればOKではなく、「ズボンを畳むときは、まず縦長に折って、次に下から上に折り返して真四角の形をつくるときれいだよ」というように、言葉を添えて伝えましょう。

物事を感覚的なものだけに頼らず、論理的に体系立てて考えるクセをつけ、同時に言葉で説明できるようにしていく必要があります。

そして何より、子どもが「話したい」と思えるようなモチベーションを高めることや、面接などの特殊な場面でも、どうにか自分の言葉で伝えようとする姿勢が大切です。

KEE’S 幼児クラスでも小学校受験に求められるこうした力をつけていくカリキュラムを実施しています。また、親子の普段のコミュニケーションについても講師からアドバイスさせて頂いております。ぜひ、受験を通し、親子で話し方やコミュニケーションを磨く機会にしていただけたらと願っております。

KEE’S代表 野村絵理奈

参照
KEE’Sこどもスピーチスクールで伸びる力
KEE’Sこどもスピーチスクールの考え方
保護者の面接対策