こどもスピーチスクール:話すチカラ=自分の思いをアウトプットするチカラ

こんにちは。KEE’S代表の野村絵理奈です。

4月はまさにコミュニケーションの季節。新学期が始まって、新しい先生やお友達と上手にコミュニケーションを取れているでしょうか?

特に、春から幼稚園や保育園、あるいは小学生や中学生に上がったタイミングは、環境や人に慣れるまで、なかなか自分で思いを伝えることが難しく、様子を見ているところもあります。そんなわが子を見ていて、親の方がアレコレ心配してしまう…4月はそういう時期ではないでしょうか?

自分の思いを言葉にしてアウトプットする

子どもにとって、それは大人以上に高い壁です。幼児や低学年であれば「朝、おなかが痛くて少し遅刻してしまった」「校庭で遊んでいたらころんでひざをすりむいてしまった」とか、高学年であれば「友達とケンカして、仲直りしたいけど悪かったと言えない」「勉強で分からないところがあっても先生に質問できない」

こういう小さな、アウトプットできなかった出来事が積み重なって、いつしかアウトプットが苦手と感じるようになります。

口数が少ないタイプで、学校でも自己主張できていない子どもに親は、「どうして自分の口で伝えられないの」と叱ってしまいがちですが、そうすることで、さらに子どもは「自分は伝えることが苦手なんだ」と自信を失うことになります。

伝える力は、性格が大きく関係しているので、その子の本来の性格(自分からアピールするタイプなのか、慎重で1歩引くタイプなのか)をまずは考慮し、その子が無理なく出来る最大限の方法を教えてあげるのがいいのかなと思います。

例えば、「もしケガしちゃって先生に言えなければ、お友達に伝えてみたら」とか、「仲直りしたいけど、直接話せないのならば手紙を書いてみたら」とか。一気にハードルを上げずに、その子が出来そうなアウトプットの仕方を提案してみるのです。

大事なのは、コミュニケーションを取ることが怖くないと感じること。自分の気持ちを誰かに伝えることは、決して難しくないことを知ることです。

KEE‘Sではクィックレスポンスという授業があって、「なんでもいいからとりあえず発語する」という授業があります。深く考えず、とにかく言葉にしてみる。慎重なお子さんにはそういうトレーニングも有効です。

そういえば、この前小学校1年生の息子の授業参観だったのですが、国語の授業で「正しい口の明け方」をやっていました。KEE‘Sでも取り入れている、「あいうえお体操」です。

話すという高いハードルを飛ばさせる前に、テクニックを教えてあげるのは、とてもいいことだと感じました。

野村絵理奈