「社会で生き抜く力」を知るには「これまで社会で生き抜いてきた人」が持っている資質やスキル、知識を分析すればヒントが得られると考えます。
成功者が持っている共通の要素を挙げていくと、3つの力に行きつきます。1つ目は、人間力、2つ目は、実社会で役立つ知識、3つ目は教養です。
人間力とは、人を牽引したり、動かしたりするリーダーシップや、相手の気持ちを感じ取る力やコミュニケーション力など、人としての資質です。2つ目の実社会で役立つ知識というのは、学校での成績を指すのではなく、何か一分野に秀でている、勉強熱心で専門知識が豊富であることなどです。3つ目の教養は、実際にビジネスには使わなくとも、社交に役立つ知識です。マナーや礼儀、音楽や芸術、日本文化などにあたります。これらはすべて、国内外、事業の規模にかかわらず、何かの分野で活躍する一定レベル以上の人々が習得している知識やスキルです。
このような要素はある程度教育で身につける事が出来るものですが、それ以前に必要不可欠な要素は、やはり「自己肯定感」です。こればかりは、様々な経験を通じて挑戦し、失敗したりしながら、他者との関わり合いの中で育っていくものです。
このような自己肯定感を持つ子どもにどう育てるかについては、ひとつの正解があるわけではないと思います。スポーツに没頭させる家庭もあれば、youtuberになることを勧める親もいます。
どんなやり方でも、子どもが「夢と志を持ち、挑戦する」だけの自己肯定感を持ってくれれば、その子育ては成功と言えるのではないでしょうか?そのためには、子どもを変えるのと同様、私たち親も変わる必要があります。
エグゼクティブスピーチトレーナー 野村絵理奈