自分の話し方に悩みがあり、改善したいと思っていませんか?今回は、たった1週間で話し方を改善できる効率的なトレーニング方法や話し方を改善する練習の具体的な方法の詳細、お悩み別の話し方を根本的に改善するコツをご紹介します。ぜひ実践してみてください。
1. 1週間で話し方が改善できるトレーニング方法
まずは1週間で話し方を改善するトレーニング方法の概要をご紹介します。これは話し方教室「KEE’S」でもレッスンで取り入れているトレーニング方法です。
1日目 発声:ボリュームのある声
2日目 滑舌:クリアな発音
3日目 表現テクニック:生き生きとした話し方
4日目 ロジカル報告:30秒で伝わる構成テクニック
5日目 ロジカルスピーチ:人を惹きつける展開テクニック
6日目 緊張対策:プロが実践する緊張を防ぐテクニック
7日目 スピーチパフォーマンス:身体で表現する
1日目と2日目は聞き取りやすい声のための発声と滑舌のトレーニング。3日目はイントネーション(抑揚)やポーズ(間)の表現テクニックを身につけます。4日目と5日目はビジネスに欠かせないロジカル報告やスピーチでわかりやすく惹きつける構成や展開を学びます。いくら練習しても本番で緊張して実践できないのを防ぐために6日目に緊張対策を行います。7日目は「手・動作・表情」のパフォーマンステクニックでより聞き手を惹きつけるテクニックを練習します。
詳細は下記のコラムをご覧ください。
【関連リンク】
【アナウンサー直伝】1週間で変わる話し方のトレーニング方法
2. 話し方を改善する練習方法10選
続いては、話し方を改善する具体的な練習方法を10個ピックアップしてご紹介します。3つのカテゴリーに分けていますので、それぞれバランスよく身につけましょう。
1.話す声・発音
●滑舌改善のためにゆっくりと話す練習
滑舌が良くない原因は様々ですが、舌の筋肉が十分に発達していなかったり、口の開閉が小さいことが原因のこともあります。滑舌をよくするには、一つ一つの音をしっかりと発音し、ゆっくりと話すことがポイントです。
●息を鍛える発声練習
滑舌がよくない原因の一つに、呼吸のリズムが乱れることも挙げられます。この場合は安定した呼吸を保つことで声が出やすくなります。
息を鍛える練習を1日5セット行いましょう。
1.体の力を抜いて正しい姿勢で立ちます。
2.鼻から息を吸い、おへその下にいっぱいにためます。
いっぱいになったら、胸にもためましょう。
3.もう息が入らない、と思ったところから、もう少し入れてみましょう。
4.静かに、細い息で、どこにも息を留まらせずに口から吐きます。
5.もう吐く息がないと思ったところから、さらにお腹がぺったんこにへこむまで吐ききりましょう。
●発音をクリアにする練習
日本語の50音それぞれハッキリと言えるように練習しましょう。
口の開け方はすべての音で「あいうえお」ですから、それぞれの音の口の開け方をしっかり区別すれば、聞き返されたりすることも少なくなります。
「あ」:沖縄のシーサーのように四隅を一杯に開けた口
「お」:楕円形の縦長、ムンクの叫びのような口
「い」:横一文字にひっぱる
「え」:「い」の口から、下あごを逆三角形のような形に下げる
「う」:唇のまわりの筋肉を中央に集めるつもりで突き出す
その他の発音や詳細はこちらのコラムをご覧ください。
【関連リンク】
発音をクリアにするトレーニング
●音の粒を揃える練習
「おはようございます」を「はよーざぁいます」などと発音していませんか?脱落音が出るのは、口を十分開けていない、声が小さい、早口などが原因です。音の粒をそろえることを意識すると美しく聞こえますので、練習してみましょう。
2. 話すときの動作・態度
●聞き手とのアイコンタクトを取る練習
話すときに手元の原稿を見続けたり、目が泳いだりしていませんか。聞き手とアイコンタクトを適切にとる練習をしましょう。大きな会場の場合、3つくらいにブロック分けして、1センテンス話すごとに、1ブロック、視線をずらしていくようにするのがコツです。
●ボディーランゲージを組み合わせる練習
身振り手振りを用いると、聞き手にわかりやすく伝わります。話の内容に応じて表情を変えたり、手や動作を表現する練習をしてみましょう。恥ずかしい場合も「要点は3つあります」と言いながら指を3本立てるのは比較的やりやすいのでトライしてみてください。
●緊張状態でも体が動くようにする練習
スピーチなどで人前に立つと緊張して体が硬直してしまうのは仕方がないことです。心(脳)と体は一体なので、心が緊張すれば体も緊張します。予防策として、頭で考えなくても体が自然に動き出すよう、テクニックを何度も繰り返して体にしみこませておきましょう。そして、考えすぎないようにすることが大切です。
3.話す内容
●的確な接続詞を使う練習
順接では「そして」「ですから」、逆説では「しかし」「ところで」、まとめや補足のときは「つまり」「ただし」など、接続詞を使い分けられるようにしましょう。接続詞を適切に使うよう意識すると、話の間に「え~と」「あの~」などの不要な言葉を発することの予防にもなります。
●強調したいポイントを1つに絞って伝える練習
プレゼンのシーンでは、スライドにたくさんの情報を盛り込んでしまいがちですが、1スライドにつき1メッセージを心がけ、強調したいポイントを1つに絞って伝えるようにすると、その一つが印象に残りやすくなります。
●わかりやすい話し方の練習
わかりやすく話すために、論理的に話すことを心がけましょう。結論をはっきり冒頭で伝える、根拠を示す、数字を活用する、ロジックツリーを意識して「結論→理由→理由詳細」の順番で話すなどのテクニックがあります。
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ビジネスで役立つ論理的・わかりやすい・信頼される話し方のポイント
3. お悩み別!話し方を根本的に改善するコツ
話し方のテクニックは大事ですが、「そもそも話すのが苦手」「緊張しては思うように話せない」などの悩みを持つ場合、話し方を根本的に改善する必要があります。それぞれの悩みへ対策し、改善するコツをご紹介します。
そもそも職場で話すのが苦手
職場で話すことそのものが苦手という方もいます。その場合、挨拶するのも苦手意識を持ちがちです。特に挨拶は、「声をかけても相手から反応がなかったらどうしよう」という不安からくることもあります。その場合、相手の反応よりも挨拶そのものに焦点を当て、「挨拶すること自体が大事なのだ」と思いましょう。
まずは自分から挨拶してみること。そして挨拶の後に「今日は寒いですね、お疲れさまです。」「今日はまだお仕事ですか?」など簡単な一言を追加するなどすれば、徐々に臆せず話せるようになってくるでしょう。
スピーチで緊張して話せない
スピーチなど人前で話すのが苦手という方は、過去の失敗体験が原因になっていることもあります。スピーチがうまい人でも緊張はするのです。その違いは、緊張は味方だと思うか、敵だと思うかです。
そして緊張するということは、それだけ“周囲に気を配るセンスを持ち合わせている”ということ。人一倍相手の事を思いやることができる人です。コミュニケーションのテクニックを身につければ、きっと素晴らしい会話やスピーチができるはずです。「スピーチが苦手と思いこんでいる人ほど、スピーチ上手になれる」と信じて、練習に取り組んでください。
自分ではどこが悪いのか明確にわからない
話し方を改善したいけれど、自分ではどこが悪いのか明確にわからないということもあるかと思います。この場合は、いくら考えても迷宮入りしてしまいますので、アナウンサー経験者などのプロに直接、指摘してもらうのがおすすめです。話し方教室KEE’Sでは、アナウンサーが講師としてレッスンを行っており、マンツーマンでの指導も行っておりますので、ぜひご活用ください。
4. まとめ
話し方を改善するための練習方法や根本改善のコツをご紹介しました。さまざまな練習方法がありますので、ぜひ取り入れてみてください。
一人でトレーニングすることも有効ですが、プロの伴走支援のもとで行えば、改善スピードが格段に速まります。話し方教室KEE’Sでは、アナウンサー経験者などプロが直接、改善ポイントとテクニックやコツをお伝えすることが可能です。ぜひお気軽にご相談ください。