話し方の基本を身に着けたいという人は多いと思います。普段、仕事やプライベートでうまく話せず、はがゆい思いをしていませんか。
今回は、KEE’S代表で元アナウンサーの野村絵理奈による、話し方の基本を5つご紹介します。
目次
1.【話し方の基本1】聞く人を惹きつける!プロが実践する「伝わる声」の作り方
2.【話し方の基本2】もう話に詰まらない!論理的で「説得力のある」話し方
3.【話し方の基本3】話し方の「間」とリズムの作り方
4.【話し方の基本4】話し方で印象が変わる!「視線と表情」のテクニック
5.【話し方の基本5】今日からできる!「自分の話し方を客観視する」練習法
【話し方の基本1】聞く人を惹きつける!プロが実践する「伝わる声」の作り方
話し方の基本の一つ目は、「伝わる声」です。
伝わる声のメリット
伝わる声で話すメリットは、話が相手に届きやすくなり、人に理解してもらいやすくなるのはもちろん、相手に好印象を持ってもらえることにもあります。
伝わる声の作り方
・「ソ」のトーンを意識
「ドレミファソ」の「ソ」のトーンは、普段話すトーンよりも高く感じるかもしれませんが、明るさや若々しさを感じてもらいやすくなり、相手を引き付けます。また、高いトーンのほうが、相手に伝わりやすくなります。
高い音を出すのに慣れていないと、高さをキープしにくいと感じるかもしれません。「ソ」のトーンをキープするには、後ほどご紹介する腹式呼吸が必須です。お腹に力を入れて発声することで、「ソ」のトーンをキープできます。人前で話すときに心がけましょう。
・50音の特徴を知る
日本語の50音のうち、言いにくい音はありませんか。すべてを伝わりやすくするために、それぞれの音の特徴を知りましょう。特に「あいうえお」は最も重要。口の開け方をしっかり区別しましょう。
・腹式発声
伝わる声は、「ソ」の高いトーンと共に、遠くまで届くことが大切です。そのためには、発声の際に腹式呼吸が欠かせません。お腹をへこませて息を吐き出しながら声を出せば、力強くエネルギーに満ちた声になり、伝わりやすくなります。腹式呼吸をしながら、お腹から吐く息に声を乗せて響かせるイメージです。
【話し方の基本2】もう話に詰まらない!論理的で「説得力のある」話し方
話し方の基本の二つ目は、「説得力」です。
説得力のある話し方のメリット
ビジネスシーンでは、説得力のある話し方が重要です。相手を説得させるシーンも多いですし、上司やリーダーの立場では説得力がなければ務まりません。
説得力のある話し方の実践方法
・「結論→理由→詳細」の順に話す
説得力に欠ける話し方の一例が、「まとまりのないだらだらとした話し方」です。聞き手にとって何が言いたいのかわからなければ、説得もできません。ロジカルに話しましょう。ロジカルスピーキングの基本は、「結論→理由→詳細」の順に話すこと。まず結論から述べ、根拠のある理由を明示した上で詳細を話せば説得力が増します。
・主観と客観
説得力のある話し方に重要なのは、理由です。主観と客観をどちらも用意しましょう。経験談など主観だけでは説得力に欠けますが、客観的事実だけでは真実味がありません。両方を用意し、多くても3つ以内にとどめましょう。
・暖かい口調
ロジカルな内容をテキパキ話してしまうと、冷たい印象を与えます。ロジカルな内容でも、ゆっくりと暖かみのあるやわらかい口調で話すと相手に好印象を与え、共感してもらいやすくなります。
【話し方の基本3】話し方の「間」とリズムの作り方
話し方の基本の三つ目は、「間(ま)」です。
話の「間」の必要性
自分が話しているときに、一方的に自分の頭の回転に合わせて話すと、相手が話についてこれなくなります。そうなれば当然、話は伝わりませんし、共感も納得もしてもらえません。
話している最中に効果的に間を取ることで、話についてこれなくなることを防ぐと共に、聞き手の理解を助け、大事なことの印象を残しやすくなります。
話し方の「間」を効果的に入れる方法
間には、大きく分けて次の2種類があります。
・引き付けの間
強調したい言葉の前後に1~3秒ほど間を取ることで、聞き手の注意を引き付けます。聞き手の注意や関心をあおりたい大事なワードの前に取ります。
例えば、「このとき、●●さんはこう言ったのです。………『●●●●』と。」と間を取れば、聞き手のワクワクドキドキ感をあおることができ、強い印象を与え、記憶に留めてもらいやすくなります。
・理解の間
話がひと段落した後、違う話題に入るタイミングでとる間です。引き付けの間よりも長く取ります。これは聞き手の理解を促すためのものです。理解の間を取ることで、聞き手は次の新たな情報を受け入れる準備ができます。
うまく使い分けることで、話を効果的に伝えることができるでしょう。
【話し方の基本4】話し方で印象が変わる!「視線と表情」のテクニック
話し方の基本の四つ目は、「視線と表情」です。
視線と表情の重要性
「目は口ほどにものを言う」ということわざがある通り、視線は話の内容や言葉遣いよりもあなたの気持ちを聞き手に伝えます。また表情も同様です。聞き手に話の内容をわかりやすく伝えながら、良い印象を持ってもらうために視線と表情を意識しましょう。
視線と表情のコツ
・視線
視線は原稿がある場合、ずっと見ることはせず、時々見るに留めましょう。目が泳いでしまう人は、目線を右から左にゆっくり動かし、人の目を見ることで自信があるように見えます。
・表情
話の面白い人は表情筋を巧みに使っています。話の内容に合わせて、目・眉・口角・口といった顔のパーツ全体を使い、表情筋を動かしましょう。すると声の出方までも変わり、話の表現力が上がります。
話題にもよりますが、基本的に笑顔を心がけましょう。眉の上を動かすことを意識すると目の表情を作りやすくなります。また、笑顔の口を定位置にしましょう。
笑顔の作り方のポイントは次の2つです。
・口を横に引っ張り上の歯一列を見せる
・下の真ん中の歯2本を見せ、逆三角▽の形を作る
上の歯一列が全部見えるくらいに口を開けましょう。口角が上がった笑顔の口に近くなるため、笑いながら話すときのように、明るく楽しい声が出ます。
【話し方の基本5】今日からできる!「自分の話し方を客観視する」練習法
話し方の基本の五つ目は、「客観視」です。
自分の話し方を客観視するメリット
何か話し方の癖を人から注意されたときに、直しているのに「まだ直っていない」と何度も注意された経験はありませんか?話し方は客観視してはじめてわかることもあるのです。
自分の話し方を客観視する練習法
客観視は簡単に1人でもできます。それはスマートフォンの動画撮影です。自分が話しているところを撮影して客観的に観察してみてください。特に緊張しているときに出る癖を知ることは大切です。スピーチやプレゼンの最中に、知り合いに動画撮影を頼んでみてもいいですね。動画を見ながら客観的な視点で直すべき箇所を把握し、改善の努力をしましょう。
まとめ
話し方の基本を5つご紹介しました。ぜひ日々、話すときに取り入れてみてください。
練習は一人でできるものも多いですが、話し方のプロと二人三脚で行うことで、より上達スピードが上がり、タイムパフォーマンスもコストパフォーマンスも良くなります。
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話し方教室「KEE’S」
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