ビジネスシーンや日頃の人づきあい全般において、人に好かれる話し方を意識していますか?ビジネスシーンでは、好感を持たれ、信頼性を高めることで有利に働くことから、特に重要なテーマです。特に商談や交渉などの重要な場面では、好かれる話し方を意識することによって、大きなメリットにつながります。
今回は、人に好かれる話し方の概要からポイント、聞き上手になるテクニックを解説します。
人に好かれる話し方とは?
人に好かれる話し方を知るために、まず嫌われる話し方との違いを確認していきましょう。
人に好かれる話し方とは?
人に好かれる話し方とは、人に好かれる会話中の言動、ふるまい、会話の内容、声量、滑舌、ノンバーバルコミュニケーションなどあらゆる要素において、人から好感を持たれる話し方です。
【具体例】
・ハキハキと適切な声量で滑舌よく話す
・表情が豊かで身振り手振りを交えて話す
・要点を端的に伝える
・相手の話に真摯に耳を傾けて聴く
・相手が喜ぶ褒め言葉などをさりげなく入れる
このように、人に好かれる話し方は想像すれば誰の目から見ても充分、感じがいいと思われます。
嫌われる話し方との違い
一方で、嫌われる話し方とはどんな話し方か、想像がつきますか?
こちらも具体例を挙げてみましょう。
【具体例】
・ぼそぼそと相手が聞き取れない声量・滑舌で話す
・要点がつかめず話がわかりにくい
・自分の自慢話ばかりで相手の話に耳を傾けない
・頻繁に相手の話を遮る
・ネガティブなワードばかり選ぶ
・無表情で相手に身体の正面を向けていない
いかがでしょうか。想像してみると、感じが悪いと思われます。
好かれる話し方と嫌われる話し方の大きな違いは、相手に対する心身の姿勢やノンバーバルコミュニケーション、相手ファーストの話の内容などが挙げられます。
両方を比較すれば、どのような違いがあるのかわかりやすくなりますね。
人に好かれる話し方のポイント
何となく、人に好かれる話し方のイメージがついたかと思われますが、具体的にどのような点に力を入れるべきかが気になると思います。そこで人に好かれる話し方で押さえておきたいポイントをご紹介します。
聞き上手になる
人に好かれる話し方の基本は、聞き上手です。自分が話すよりも、相手の話を聞く割合を増やすことが大切です。自分の自慢話や相手にとって興味関心の薄い話題ばかりを一方的に話すよりも、相手の話を真摯に受け止め、親身になって聞くほうが好かれます。
できるだけ聞き役に徹することで、好感を持たれるとともに、商談や交渉においては相手のニーズや本音を引き出すことができ、成果につながりやすくなります。
うなずきと相槌を適切に行う
好かれる話し方の基本は聞き上手ですから、話を聞きながらうなずき、相槌を打つ際に適切に行うように意識しましょう。
ビジネスシーンでは「はい」や「ええ」を心がけ、「うん」や「ふ~ん」などは避けるべきです。不快感を生み、かえって嫌われてしまいかねません。
また時々、オウム返しをするのもおすすめです。オウム返しにより、相手は「自分の話を肯定してくれた」「もっと自分の話を聞きたいと思ってくれているかもしれない」と感じます。
声のトーンは「ソ」の音階で
人に好かれる話し方のポイントは、第一印象を大切にすることです。初めに好感を持たれることで、話をしている最中もずっと好感を持たれることにつながります。
特に話し始めの声のトーンは重要です。
トーンでおすすめしているのが、「ソ」の音階・高さで話すことです。
音階のドレミファソのうち、普段から話している音の高さを「ド」の音階だとすると、「ソ」の高い音で話しましょう。特に複数や大勢の人前で話すときはおすすめです。「この人は元気そう」「明るい印象の人だな」などと快活でプラスのイメージを与えると共に、自分自身の気持ちも明るくなってきます。
「え~」「あの」をなくす
話し方の悩みでよく話題に上るのが、「え~」「あの」です。緊張すると出てしまうという人もいるでしょう。しかし、これらは焦っているときや緊張から逃げようとするときに出やすいため、聞き手に悟られてしまいます。
好かれる話し方を意識するときには、「え~」「あの」などは言わないことを心がけましょう。ポイントは、言いかけたら飲み込むことです。特に冒頭や文章の切れ目に出やすいので注意してください。
要点を端的に伝える
話をしている最中に、「結局何が言いたいの?」「で、結論は?」などと指摘を受けた経験はありませんか?会話の相手が上司などでなければ、このような指摘を受けることはまれですが、心の中では、皆、思っているかもしれません。
自分が話すときには、「論理的」に要点を端的に伝え、相手が理解できるように心がけましょう。
人に好かれる話し方~聞き上手になるテクニック~
先ほど、人に好かれる話し方の重要なポイントとして「聞き上手」であるという点をお伝えしました。そこで聞き上手になるテクニックをご紹介します。
「聴く」ことの重要性を知る
まずは人の話を「聴く」ことの重要性を理解することが先決です。そのために「聞く」と「聴く」の違いを整理しておきましょう。
聞く:音を聞くという行為全般
聴く:耳で聞くだけでなく、目の表情を使い、心を傾けて話を聞くこと
聞き上手を目指すためには、できるだけ「聴く」ことを意識することが人に好かれるためには大切です。人は、自分の話を聞いてくれる人に心を開き、その相手との会話を心地よいと感じるものだからです。
聞き上手になる質問テクニック
相手に興味を持って話を一生懸命聞き、相手に関する色々な情報を聞き出しましょう。その際に、質問をうまく使うのもいいですね。質問のポイントは次の点が挙げられます。
・好奇心を持つ
相手に好奇心を持って、「気になる」と思ったことを聞きましょう。もちろん、聞いていいことと聞くと失礼なことがありますので、内容は吟味してください。
・決めつけずに確認する
「これ、ご興味ありますよね?」など、勝手に相手の興味や好みなどを決めつけず、「こちらはご興味がおありですか?」などと、正しいかどうか確認することも大切です。相手にとっても不愉快ですが、決めつけてしまうと自分自身の中にバイアスがかかってしまい、相手に対する誤解が生まれてしまいかねません。
・自分とは意見が異なる場合も受け入れる
質問した後、自分とは意見が異なる返答が返ってきても、否定せずに受け入れましょう。
まとめ
人に好かれる話し方の特徴やテクニック、身に着け方をご紹介しました。ビジネスシーンでは特に人に好かれることは、信頼性が向上するため、ビジネスの成果にも直結します。
ぜひ今回ご紹介したポイントを踏まえつつ、好かれる話し方を身に着けていきましょう。
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