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話し方・聞き方の基本とコツ|プロが教える「好印象」と「信頼」を築く技術

 普段、誰かと話しているときに「会話が続かない」「話が伝わっているのかわからない」「うまく話せない」などの悩みや迷いを感じていませんか? そのような調子では、自信のなさが相手に伝わってしまいます。

自信をつけるには、話し方と聞き方をセットで学ぶことが近道です。

そこで本記事では、相手に好印象を持ってもらい、信頼を築くために、話し方と聞き方を整える方法をご紹介します。

1. 自分の思いがしっかり届く!基本から学ぶ「伝わる話し方」と声の出し方

まずは伝わる「話し方」の基礎テクニックをご紹介します。

要点を整理する話の構成法

自信を持って話すには、まず「何を話すか」を明確にしておくことが大切です。そして同時に話す順番を相手にわかりやすく伝わるよう、しっかり構成しておくことで、準備が整い、自信につながります。

・結論から伝える

話の内容は「ロジカル(論理的)」が基本です。ロジカルでなければ、相手に言いたいことが伝わりません。また誤解も生みやすくなります。

ロジカルな構成の基本は「結論→理由・原因→理由の詳細・根拠→結論」です。

まずは結論から伝えましょう。冒頭からだらだらと理由や根拠を並べていると、相手は「結局、何が言いたいの?」と感じてしまいます。

・経験談と一般論をバランスよく用いる

スピーチや自分の話をする機会には、経験談と一般論がバランスよく含まれていることがポイントです。経験談だけでは根拠に欠けて共感もしにくくなりますし、一般論だけでは身近に感じてもらいにくくなります。バランスを重視しましょう。

一般論では、聞き手に有益なデータや統計、フレームワーク、知見などを用意しましょう。

自然な話し方の順番は「経験談→一般論」です。

心地よく届く「安定した声」の作り方

話の内容が固まったら、次は話す声やトーンなど、その内容が活きる話し方を調整しましょう。

聞き手が心地よく安定した声で発声し、話すスピードにも配慮してみてください。

・声のトーンをそろえる

声のトーンとは声の高さのことです。スピーチやプレゼンなどの人前で話すときには「ドレミファソ」の「ソ」の音階で話すことを推奨しています。「ソ」のトーンは聞き手に好印象をもたらし、好感を持って聞いてもらえます。腹式呼吸で腹筋に力を入れながら「ソ」の高さをキープしてみましょう。

・笑声

KEE’Sでは笑顔のように相手を明るく楽しくさせる声を「笑声(えごえ)」と呼んで、好印象を与える話し方の基本としています。

【笑声の出し方】

  1. 鏡の前に、体や顔の力を抜いて、姿勢よく立つ。
  2. 口角(口の両端)を「い~」と発音しながら真横に引く。その状態のまま、口角をくいっと上げ、「え~」と言いながら逆三角(▼)の口を作る。
  3. できるだけ逆三角()の口を維持しつつ(口角を上げたまま)、「おはようございます」「おつかれさまです」「よろしくおねがいします」と言ってみる。

初めは慣れないかもしれませんが、練習すれば自然にできるようになります。

・スピード

相手と話すときはペーシングといって、相手の話すスピードに合わせるのが基本です。そして自分が話すときには、ゆっくりとしたスピードを意識することが大切です。適切に間を入れながら、重要な部分はスピードを落として話すなど心がけましょう。

・滑舌

滑舌よく話すことは基本ですが、苦手な方も多いでしょう。滑舌が悪い原因は人それぞれですが、口が十分に開いていない、口の周りの筋肉が弱っていることなどが挙げられます。

滑舌改善のためには原因別にアプローチする必要がありますが、どのような方にも共通しておすすめなのが「ゆっくり話す」ことです。一つ一つの音をしっかりと丁寧に発音するように意識するだけで変わります。

このようにトーンや滑舌を整えることで、聞き手に伝わる話の印象も変わり、安心して耳を傾けてもらえます。

改善するには、「自分の声」を客観的に知ることが必要ですが、一人ではなかなか難しいでしょう。その場合は、話し方教室などでプロ講師に個別指導のアドバイスを受けることをおすすめします。改善の近道となるでしょう。

2. 相手との距離が自然に縮まる!安心感を与える「聞き方」と相づち

対話をする際は「話し方」だけでなく「聞き方」も重要です。

ただ聞くだけではない「能動的な聞き方」を学ぶことで、相手や周囲との信頼関係を築きやすくなります。早速、聞き方のポイントを見ていきましょう。

相手が心地よく話せる「表情」を作る

話を聞くときに無表情や仏頂面では、相手は話したくなくなってしまいます。相手が心地よく話し続けたくなる表情を意識しましょう。

コツを一つご紹介します。それは、「真っ白なキャンバス」を意識することです。

つまり、表情に「初めて知りました!」と初めて感を出して、新鮮に驚くこと。もしわからないことがあれば「教えていただけますか?」と控えめに質問しましょう。

うなずきと相づちのバリエーションを押さえる

話を聞きながら、うなずいたり、返事をしたり、相づちを打ったりとリアクションのバリエーションを増やしましょう。

「なるほど」「そうなんですか」など合いの手を打つ、笑う、驚く、感動する、質問するなどがあります。

相づちのポイントは、「感情を乗せる」こと。ただ単に相づちを入れれば良いというわけではありません。しっかりと感情を乗せて、相づちを打つことで、相手は本当に自分の話に興味関心を持ってくれているんだなと感じます。

 傾聴・相手の気持ちに寄り添う

相手の話を聞くときには、相手の気持ちに寄り添う傾聴の姿勢が重要です。何も意識せずにいると、自分から一方的に話をしがちですが、会話を通じたコミュニケーションは双方向で行うものです。そのため、自分が話すだけでなく、しっかりと相手の話を聞くことも重要です。

また、相手から何らかの相談を受けたときには、一方的にアドバイスをしたり、意見を言ったりするのは避けるべきです。まずは相手の気持ちに寄り添って聞くことを心がけましょう。

3. 会話がスムーズに続く!相手の魅力を引き出す「質問の組み立て方」

人と会話をするときには、話し方と聞き方の他にもう一つ重要なことがあります。それは、話し方と聞き方を繋ぐ「質問」です。質問にもテクニックがあります。

相手が答えやすい問いかけを

基本的に質問するときは、相手が答えやすいように配慮して言葉を選びましょう。

質問は、相手が発言した内容をもとに作るのが基本です。

例)「先ほど●●とおっしゃっていた件ですが、■■という場合はいかがでしょうか?」

話題を広げるコツ

よく聞くお悩みとして、一問一答で話が終わってしまうというものがあります。相手と会話を長く続けたい場合は問題でしょう。

そこで、一問一答で終わってしまったら、次にまた別の質問をしましょう。例えば天気の話をしたなら、天気の話に関連した別のテーマで質問するということです。

例)
自分「今日は寒いですね」
相手「そうですね。ずいぶん寒くなりましたね」
自分「本当にそうですね。特に朝晩は冷え込むので、暖房は欠かせませんよね」
相手「そうですね」
自分「最近は光熱費も値上がりしているので、厳しいですよね」
相手「そうですよね。本当に全部が値上がりしていて困ってしまいますよね」

このように、質問を派生させていくことで、相手から話を引き出すことができます。

嫌われる「質問」の仕方

反対に、嫌われる質問の仕方を押さえておきましょう。

・何でも1から聞く

何かを教えてもらいたい、詳しく解説してもらいたいというとき、何でも1から聞こうとするのは避けるべきです。今はネット検索で何でも調べられる時代なので、まずは自分で調べてみて、わからないことや、リアルな実体験を聞きたいと思った場合に限って質問するようにしましょう。

・強い口調で質問する

質問は「批判」に聞こえてしまうこともあります。よって問いかけ方のトーンや強さについても十分な配慮が必要です。特に語尾や語調に注意し、控えめに言ったり、語尾を和らげたりして「詰問」にならないようにしましょう。

4. どんな場面でも落ち着いて振る舞える!印象を整える「姿勢と所作」

会話中の視線や姿勢、手の動きなどの所作は、相手に強い印象を与えます。相手が気持ちよく話せるように、また安心感を持ってもらえるように意識しましょう。

視線の配り方

会話中の視線について迷う方は非常に多いです。

相手の話を聞くときには、基本的に相手の目を見ることが大切です。しかし、じっと眺めていると、相手に圧迫感を与えてしまうので、相手の眉間から口元にかけて、適度な間隔で視線を外すのがコツです。穏やかで包み込むような視線を送るようにしましょう。

ただし、視線がいろんなところに泳いでしまうと動揺しているのかなと思われてしまうので注意してください。

目は大きく開く

会話中、目は大きく開くとそれだけで表情豊かに見えるのでおすすめです。特に目の上から眉毛にかけての筋肉を動かしながら話を聞くと、表情豊かに相づちを打つことができます。

姿勢

話を聞くときの姿勢はとても重要です。大事なのは相手に対して正面になるよう、身体を向けることです。斜に構えたり、腕を組んだりすると、無意識に拒絶のサインを相手に送ることになってしまうので要注意です。

また「良い姿勢が良い声を生む」ことも押さえておきましょう。背筋を伸ばして姿勢よくしていると、自分が話す声もイキイキとしてきます。

相手に気持ちよく聞いてもらうためにも、会話中の姿勢は十分に注意しましょう。

話し方と聞き方のテクニックやポイントをご紹介しました。既に実践できているものもあれば、まだできておらず、「難しい」と感じることもあるでしょう。また自分では気づけない「話し癖」や「聞き癖」もあるものです。

全体的な改善を目指すなら、話し方教室などでプロにチェックしてもらうことが最短ルートです。

まとめ:知識を「実践」へ。プロと二人三脚で一生モノの自信を

今回は話し方や聞き方の「知識」をご紹介しましたが、最も重要なのは、得た知識を「実践スキル」に変えることにあります。

しかし、1人ではなかなか難しいものです。自分自身の癖に気づき、正しい話し方や聞き方を身につけるために、客観的なフィードバックが得られる話し方教室「KEE’S」の環境は有効です。アナウンサーのプロの経験とスキルをもとに、あなたにとって最善の方法をお伝えいたします。

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