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上から目線にならないための話し方のポイントと実践テクニック

普段、ビジネスにおける会話の中で、上から目線になっていないか不安に感じたり、人から上から目線になっていると指摘されたりして、「話し方を改善したい」と悩んでいる人はいませんか?確かに意識しないと、どうしても上から目線になってしまうこともありますよね。そこで今回は、上から目線にならない話し方のポイントと共に、話し方教室KEE’Sならではのトレーニング方法も伝授いたします。ぜひお役立てください。

上から目線の話し方とは?気づかないうちにやっているかも!

あなたはビジネスシーンにおいて、このような話し方をしていませんか?いずれも原因は「上から目線」になっているからなのかもしれません。

「そうに違いない」と断定する

上から目線の典型例の一つが、自分の意見を押し通し、他人の意見を尊重しない態度をとることです。話し方でも「私はこう思います。そうに違いありません」と断定する表現は、上から目線に該当します。

命令口調

上司と部下との関係ではないのであれば、「こうして」「ああして」と安易に指図する命令口調は、明らかに上から目線です。言葉では「これをやってください」と丁寧に伝えていても、命令口調のように断定をすることは、同様に上から目線に捉えられてしまいます。

否定から入る

人から話しかけられたときに、「いや、」「でも、」「それはちょっと、」など、どんなことでも否定から入っていませんか?これも上から目線だと思われてしまいます。

自慢話ばかりする

自分の長所や武勇伝などの自慢話ばかりを繰り返すのは、もしかしたら相手を見下したいという気持ちがあるのかもしれません。聞き手としては「ずいぶんと上から目線だな」と感じてしまいます。

早口でしゃべる

これは意外と気づかずやってしまいがちな話し方です。早口でまくしたてるように話していませんか?急いでいるからといっても、相手が聴き取れなかったり、理解できなかったりするスピードで話すと、上から目線ととらえられてしまいます。

仏頂面、無表情で話す

話すときに、むっとした仏頂面や無表情で話していませんか?必ずしも上から目線とは限りませんが、上から目線だからこそ表情に気を遣っていない可能性もあります。

これらの話し方に心当たりがある場合、上から目線の話し方になっているかもしれません。

上から目線にならない話し方のポイント

そこでビジネスシーンで上から目線にならない話し方のポイントをご紹介します。

相手目線に立ち、自分の意見を押し付けない

上から目線にならない話し方の基本は、相手の目線に立って話すことと、自分の意見や価値観を無理に相手に押し付けないことです。会話は常に相手との言葉と心のキャッチボールです。特に上から目線にならないためには、「謙虚な姿勢」が重要です。

もちろん、人それぞれ、価値観や考え方、主張したいことは異なります。また、それらを持つことは自由です。しかし、自分が正しいと思っていることが、相手には正しいとは限りません。だからこそ、まずは「決めつけない」ことが重要です。

さらに、相手の意見に対して、自分が「間違っている」と思ったとしても、相手を否定せずに、最後まで話を聞く、「そういう考え方もあるのか」と受け止めることが大切です。

このような謙虚な姿勢は、思いやりを持つようにすると保ちやすくなります。相手を否定せず、傷つけないようにする気持ちを持っていれば、上から目線の話し方からは遠ざかるでしょう。

クッション言葉・質問を添える

とはいっても、断定口調や命令口調になってしまうこともあるでしょう。その場合は、「クッション言葉」が役立ちます。

何かを行動してほしいときは、「こうして」「こうしてください」ではなく「こうしてくれますか?」と疑問形にしたり、「申し訳ないのですが、」と断りを入れたりすると良いでしょう。

何かを主張したいときには、「私はこう思うのですが、○○さんはどう思いますか?」と質問を添えると、「相手の意見が気になる」「相手の意見を尊重したい」という気持ちを示すことができます。

共感を示す

相手の意見が自分の意見と相違があったときに、いきなり否定するのではなく、まずは相手の意見を受け入れることが、上から目線にならないためにも大切です。しかし受け入れること自体、むずかしいこともあるでしょう。その場合は、相手に共感を示すようにするのがおすすめです。「あなたはそう思うのですね。確かにそうですよね」と相手の立場に立つと良いでしょう。

また、例えば同僚から何らかの困りごとを相談されたときに、「ああしなよ」「こうすればいいだろう」などと命令や投げやりな口調で話すことも上から目線です。まずは「それは大変だったね」などと共感を示した後で、「こうしてみたらいいと思うよ」と断定しないように伝えれば、上から目線を防げます。

笑顔と笑声で話す

仏頂面や無表情は上から目線になりがちです。これを回避するには、できるだけ笑顔で話すようにすると良いでしょう。笑顔は相手への思いやりを伝えやすくなり、安心感を与えることから、お互い気持ちよく話せるようになります。

また、同時におすすめなのが、声も「明るい表情の発音」にすることです。これを「笑声(えごえ)」と呼んでいます。笑声の話し方については、後ほど解説します。

上から目線にならない話し方のテクニック

ビジネスシーンで上から目線にならない話し方のテクニックをご紹介します。

共感フレーズを使用する

上から目線にならずに相手の立場に立つには、共感が大切です。共感といってもどう言えばいいのかわからない場合は、次の共感フレーズを用いると良いでしょう。

・「それは大変でしたね」

・「ショックだったでしょう」

・「そんなことがあったのですね」

・「何かできることがあれば言ってくださいね」

・「そんな風に感じていたとは、よほどつらかったでしょう」

また、相手の言った言葉をオウム返しすることで、共感を示すこともできます。

上から目線が和らぐ話すスピードの調整法

早口でしゃべることは上から目線になりがちであることをお伝えしましたが、ゆっくり話すのが苦手という人もいるでしょう。ゆっくり話すというよりは、相手に合わせてスピードを調整する考え方が大切です。相手と同じテンポで話すことで、相手に「この人は話しやすいな」と思ってもらえます。

「笑声」の作り方

明るい印象を与える声「笑声」は、上から目線が和らぐだけでなく、クリアに聞こえ、印象も良くなります。練習方法をご紹介します。

1.鏡の前に、体や顔の力を抜いて、姿勢よく立つ
2.口角(口の両端)を「い~」と発音しながら真横に引く
3.その状態のまま、口角をクイっと上げ、「え~」と言いながら逆三角(▼)の口を作る
4.できるだけ逆三角(▼)の口を維持しつつ(口角を上げたまま)、
「おはようございます」「おつかれさまです」「よろしくお願いします」と言ってみる

コツは、「口角をきちんと上に上げる」「目の表情も連動させる」「心をこめる」の3つです。

口角をきちんと上に上げ、逆三角の口を作ること。そして口元が笑顔でも、目が笑っていないと嘘っぽく見えてしまい、かえって相手に不信感を抱かせてしまうので、目の表情も意識しましょう。そして最も大切なのは、心をこめることです。相手への好意を心の中で確認し、相手にその好意を伝える意識を持ちましょう。

上から目線を質問で回避する方法

先述の通り、質問をうまく使うことで、上から目線を回避できることがあります。例えば、こんなフレーズが使えるでしょう。

・「あなたはどう思いますか?」

・「どんなことがあったんですか?」

・「そのとき、どう思われたんですか?」

ただし、質問はかえって上から目線に聞こえる恐れがあるため、注意が必要です。例えば、次の質問は上から目線と思われてしまう恐れがあります。謙虚な気持ちで話すようにしましょう。

・「どちらさまでしょうか?」

・「ご理解いただけましたでしょうか?」

・「何かわからないことはありますか?」

アドバイスの方法

人にアドバイスするシーンでは、どうしても上から目線になりがちです。

ポイントは、自分の答えを押し付けるのではなく、相手の答えを引き出すことです。悩み相談を受けた際にアドバイスするシーンでは、まず相手に感情を吐き出してもらい、考えを整理してもらうことを意識しましょう。相手の頭の中の整理をお手伝いする役割に徹します。

また、相手と同じ経験を自分にもないか振り返り、話すのも良いでしょう。「答えになっていないかもしれませんが、」とクッション言葉を置いて話せば、「そうそう、そうなのです!同じ気持ちです!」と共感を呼ぶかもしれません。

まとめ

上から目線にならないためには、まず自分の話し方について振り返り、上から目線になっていないかチェックするところから始めると良さそうです。相手目線に立ち、謙虚な気持ちで相手に思いやりを持つ心をベースに、今回ご紹介したテクニックを活用してみてください。

話し方教室KEE’Sでは、上から目線にならないビジネスシーンでの話し方もお伝えできます。ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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