ここぞ!というスピーチや商談などにおいては、
「聞き手の心をつかみ、あなたが思うように共感、あるいは行動してもらうこと」
が目的になりますよね。
論理的に、抜け目なく完璧に説明すれば、人を説得できる。
まだまだ、そう信じている人が多くいます。
日本においては長きにわたり、ことビジネスのスピーチにおいては、論理的であることが何より重要だという風潮が根強くありました。
その傾向は頭の良い人ほど強く、「これほど完璧に話しているのだから、自分の話が相手に通じないはずはない」と信じ、聞き手を無視し、延々と誰にも通じない話を展開していたりします。
もちろん、論理的であることは、人を説得する上で絶対に欠かせない要素です。
でも、それだけでは足りないのです。
スピーチの目的は完璧な説明を披露することでも、難しい言葉を羅列して優秀そうに見せることでもありません。
あくまで、聞き手の共感を得て、あなたが望む結果へと導く事なのです。
そして、聞き手の感情を動かすものもまた、スピーカーの感情です。
つまり、共感を得るには、エモーショナルなスピーチである必要があるのです。
エモーショナルなスピーチについて、次回もう少しお話ししたいと思います。
エグゼクティブスピーチトレーナー 野村絵理奈