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話し方教室 KEE’S 個性を殺さない

こんな受講生の方がいました。化粧品会社勤務の30代前半の方です。

若くして、次々と責任あるプロジェクトを任されている、まさに前途洋々のキャリアウーマンでしたが、「話し方が幼稚」と言われることに悩んでいました。

毎週のようにプレゼンがあり、そのたびに上司から「話し方が幼稚だ。直せ」としつこく言われるというのです。

声を低くして、知的で強い話し方を身につけたい」という彼女の声は高めで細く、かわいらしさを感じさせる魅力的なものでした。

もちろん、彼女の要望どおり、低い声の知的で強い話し方を指導することはできます。でも、私には、今の彼女の魅力を消してまで話し方を変えることにどうしても抵抗がありました。

彼女の外見も、ベビーフェイスでパステルカラーがよく似合う、とてもかわいらしい印象でした。声や話し方はその魅力をいっそう引き立てていて、同性の私でも聞きほれるほどだったからです。

「その話し方だからこそ、キャリアウーマンが誤解されやすい『強すぎる』イメージがやわらかなものになって、相手に受け入れられているんじゃないでしょうか?」

そう正直に伝えると、彼女も少し自信をもてたようです。

そこで、声や話し方自体は変えず、「知的な話し方」に近づけることにしました。

きゃぴきゃぴと話してるように思われるようなクセ(たとえば、語尾が伸びる・上がる、鼻にかかる音など)を直し、「最初に結論を話す」といった、話を論理的に伝えるコツを練習していったのです。

その結果、「幼稚」とされた印象は消え、「知的で女性らしい」というプラスの印象を加えることができました。

話し方は、その人らしさが表れるときに、最も輝きます。上手でなくていいのです。その人らしさや気持ちがストレートに話し方に表れたとき、声や表情、しぐさ、すべてがその人にしかない魅力に変わるのです。

私は、いろいろな話し方に触れるたびに「その人らしさが表れる話し方」には、「アナウンサーのようなきちんとした話し方」を超える魅力があることを痛感させられてきました。

個性を取り除いて、正しい型にはめることがよい話し方に導くことではない

これは、話し方教室を始めたときには思いもしなかったことですが、今では私の信念になっています。

KEE’S代表 エグゼクティブスピーチトレーナー 野村絵理奈

KEE'S 6時間ベーシックSPEECHコース

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